北村宏を背に美浦Wで追い切ったショウナンワダチ(左)
夏の福島で完全燃焼だ。
ショウナンワダチが美浦Wで実戦を想定した追い切りを敢行。併せた
ロジモン(3歳未勝利)を切って捨てた。約6馬身追走から直線では外へ。あっさりかわすと一気にリードを広げた。5F64秒7-35秒7-12秒0を計時し、フィニッシュでは1秒5も突き放した。
大竹師は「先週に続いていい動きだったね。前走で
ピークに仕上げたが、まともに走っていないからダメージどころか元気いっぱい。最近は精神的にどっしりして、余計なことをしない」と心身両面の充実をアピールする。
NHKマイルC(10着)は不完全燃焼の競馬に終わった。後方待機から直線勝負。しかし、前の馬が横一線になって壁となり、抜け出すスペースが全くない。外狙いから最後は内に進路を切り替えたが、エンジンがかかったところがゴール。ストレスばかりが残った。
大竹師は「2、3着馬は迷わずインを選んだ。同じところを通って来たら、かなり際どかったはず。あの経験で底力がついてくれれば。欲求不満を解消したい」と自信の口ぶりだ。
北村宏は前走の騎乗に関して反省しきり。「先週、久しぶりに乗って素軽くなったと感じた。きょうも上手に手前を変えて、スムーズに加速した。少しずつ課題をクリアしている。小回りはこなせると思う。スタートさえ決まれば」と手応え十分に初タイトル奪取を誓う。