30日、東京競馬場で行われた青葉賞(G2・芝2400m)は、藤田伸二騎手の圧倒的1番人気(単勝180円)ダンツキッチョウ(牡3、栗東・山内研二厩舎)が、好位追走から直線は最内を突くと、中団追走から直線は外に持ち出した6番人気ニシノドコマデモをクビ差抑えて快勝した。勝ちタイムは2分26秒9(良)。さらにクビ差の3着には2番人気ブレーヴハートが入り、上位3頭に日本ダービー(G1)への優先出走権が与えられた。3番人気ニューヨークカフェは、直線半ばで馬群を捌けず13着に敗れた。
勝ったダンツキッチョウは、父サンデーサイレンス、母レイホーソロン(その父パーソロン)という血統。半姉がサマニベッピン(父ノーザンテースト、阪神牝馬特別-G2)で、伯父にサンエイソロン(父パーソロン、京都新聞杯)、従兄にミスズシャルダン(父トニービン、小倉大賞典-G3)がいる。デビュー2戦目(札幌・芝1800m)で勝ち上がり、続く札幌2歳S(G3)ではストーミーカフェの2着。その後休養に入り、復帰戦となった2月のすみれS(OP)を快勝していた。重賞初制覇で、通算成績5戦3勝、2着2回。
鞍上の藤田伸二騎手は、00年カーネギーダイアンに続き同レース2勝目。JRA重賞は通算63勝目。管理する山内研二調教師も、98年タヤスアゲインに続き同レース2勝目。JRA重賞は通算40勝目。関西馬の勝利は、00年カーネギーダイアン以来5年ぶりとなった。