オークス2025に出走予定のアルマヴェローチェ(24年12月撮影、ユーザー提供:さめさん)
昨年の阪神JF覇者の
アルマヴェローチェ(牝3、栗東・上村洋行厩舎)が、オークス(3歳牝・GI・芝2400m)でGI・2勝目を目指す。
アルマヴェローチェは父
ハービンジャー、母ラクアミ、母の父ダイワメジャーの血統。母はJRAで3勝。昨年のノーザン
ファーム
ミックスセールに
グレナディアガーズを受胎した状態で上場されて、最高価格となる3800万円(税抜)で取引されている。そして祖母の
レイズアンドコールは同じく5勝で、06年のアイビスSDで3着。さらに叔父の
モンドキャンノは16年に京王杯2歳Sを制し、朝日杯FSで2着となっている。
ここまで4戦2勝。昨年8月に札幌でデビュー勝ち。続く札幌2歳Sでは、後にNHKマイルCで2着となる
マジックサンズからハナ差の2着に健闘した。その後は一旦リフレッシュ。阪神JFに休み明けで参戦すると、テン乗りだった岩田望来騎手と息ぴったりの走りを披露し、2歳女王の座をつかみ取った。前走の桜花賞は
エンブロイダリーにクビ差届かずの2着だったが、勝ち馬とは立ち回りの差もあったか。少なくとも評価を落とす走りではなく、今回も2400mへの距離延長さえ克服できれば、好勝負は確実だろう。
グレード制が導入された84年以降の最優秀2歳牝馬のうち、オークスに参戦した馬は26頭。その成績は【7-0-2-17】の勝率27%。勝ったのは86年の
メジロラモーヌ、97年の
メジロドーベル、08年の
トールポピー、09年の
ブエナビスタ、10年の
アパパネ、17年の
ソウルスターリング、23年の
リバティアイランドの7頭となっている。
アルマヴェローチェは並み居る名牝に続くことができるか。その走りに要注目したい。