アネモネS2着の母アンプレショニストに似ているロンバルディア(撮影:佐々木祥恵)
今週末に福島競馬場と中京競馬場でデビューする美浦所属各馬の情報と、先週新馬勝ちした馬の動向について関係者に話を聞いた。
7月26日(土) 福島5R 芝1200m
アンジェロビアンコ(牡2・美浦・鈴木伸尋厩舎/父スウェプトオーヴァーボード 母ラブフォーエバー 母父サンデーサイレンス)
半兄に2010年の平安S(GIII)勝ちのロールオブザダイス
鈴木調教師
「1か月半くらい前に入厩しましたが、ゲート試験にもすぐに合格して順調に調整されています。400キロ前後と小さいですけど、新馬向きの良いスピードがありますね。普段は人間にじゃれたりしてまだ子供っぽくヤンチャですけど、走らせれば素直で騎乗者には従順です。血統的にはダートで活躍している馬も多いですし、体が小さくピッチ走法なのでダートが良いのかなとも思いましたが、乗り手は芝も良いと言っていますね。小柄ですけど、一生懸命走る可愛い馬ですよ」
ハシッテイイトモ(牝2・美浦・鈴木伸尋厩舎/父ホワイトマズル 母スニーカー 母父アスワン)
「母のスニーカーもウチの厩舎にいて5勝する活躍をしてくれました。この馬の兄のシルクパナシア(父アグネスデジタル)も、ウチにいた馬で2勝しています。まだモタモタしたところもありますが、素直な気性で、良い意味で遊びがあってムキになるところもありませんし、走りそうな感じはあります。お母さんも1200mが得意だったので、短い距離が良いのかもしれないですね」
7月27日(日) 中京5R 芝1400m
ロンバルディア(牡2・美浦・畠山吉宏厩舎/父マンハッタンカフェ 母アンプレショニスト 母父エアジハード)
母はアネモネSで2着し、桜花賞(GI・11着)にも出走している。
担当の結城伸吾調教助手。
「母も僕が担当していたので、思い入れが違いますね。入厩して2日目でゲート試験に合格しました。普段は大人しいですが、稽古では反応が良く、トップギアに入ると一気にガーッと行ってしまうので、仕掛けどころが少し難しいかもしれません。稽古の感じだと、前半はリラックスして走れますので、1600mくらいまでは持つかなと思っています。お母さんとは体型も似ていますし、右回りだと内にササるところも似ています。母よりは我は強くないですけどね。あとはメンバーが強そうなので、そのあたりがどうかでしょう」
畠山調教師。
「お母さんもウチの厩舎にいた馬で、デビュー当初から高レベルの走りを見せていて、桜花賞にも出走しました。今週(7/23)はウッドチップコースで追い切りましたが、前に馬を置いて、この馬は後ろからそれを見ながら進み、直線では並ぶ間もなく抜き去りました。合格点の動きでしたね。先週新馬勝ちしたコウソクコーナーは坂路中心に調教をしている関係で、この2頭の併せ馬はしたことがなくて比較はできませんが、コウソクコーナーには引けは取らないと思っています。中京は福島よりも少し距離が延びる程度ですので、輸送に関しては問題ないと思います。お母さんが勝った芝1400mですし、頑張ってほしいですね」
また、先週福島で新馬勝ちを収めたコウソクコーナー(牡2・美浦・畠山吉宏厩舎)は、8月9日(土)に新潟競馬場で行われるダリア賞(2歳OP・芝1400m)を目指す。
「スタートでモタモタして大丈夫かなと思いましたが、勢いがついてからはしっかりと走ってくれました。レース後は、火、水とウォーキングでしたが、今日(7/24)から乗り出しました。1度使っても、テンションが上がるところもありませんし、乗った感じも良さそうなので、中2週でダリア賞に向かう予定です」(畠山調教師)(取材・写真:佐々木祥恵)