1996年の日本ダービーを制したフサイチコンコルド(撮影:下野雄規)
1996年の日本ダービーを制したフサイチコンコルドが8日、放牧中の転倒による骨折が原因で死亡した。21歳だった。
同馬は父Caerleon、母バレークイーン、その父Sadler's Wellsという血統。半弟に2009年の皐月賞を制したアンライバルドがいる。体質が非常に弱く、順調にレースを使えないという弱点はあったものの、1996年1月のデビューからわずか3戦目で同年の日本ダービーを制し、前年にデビュー2戦目で英ダービーを勝ったラムタラになぞらえ「和製ラムタラ」と呼ばれた。
その後も体質の弱さは変わらず、96年の菊花賞(3着)を最後にレースには出走しないまま翌97年に引退。社台スタリオンステーション及びブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送り、ダートGIを7勝したブルーコンコルドや、重賞7勝を挙げたバランスオブゲームなどを輩出した。2011年からはシンジケートの解散にともない青森県の太田ファームに移動していた。
【プロフィール】
◆フサイチコンコルド
厩舎:栗東・小林稔
父:Caerleon
母:バレークイーン
母父:Sadler's Wells
馬主:関口房朗
生産者:社台ファーム
通算成績:5戦3勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:1996年日本ダービー(GI)