凱旋門賞(10月5日、ロンシャン競馬場)が迫り、現地メディアも同レースの特集記事が組まれている。9月29日付けのフランスの競馬専門新聞「Paris Turf」紙では日本馬・ジャスタウェイを取り上げ、休み明けに対して危機説を唱えている。
「本番の前数ヶ月にブランクを置くことは、一般論として決してプラス材料にはならない。もちろん、世界で最も権威ある競走たる凱旋門賞においてもそうだ。むしろ、その傾向は他より強い」とし、6月以来、中119日となるジャスタウェイのローテーションを不安視した。
過去の20年の凱旋門賞で最も前走との間隔が開いていた1995年のラムタラで「7月22日のキングジョージからの転戦だった」とし、過去10年のあいだにも同じようなローテーションで凱旋門賞に挑戦したアーネストヘミングウェイ(5月中旬以来で16着)やマダガン(6月末以来で9着)など、敗退した例をあげている。
この記事を書いた記者は、結論は「ジャスタウェイの挑戦は“Mission Impossible(極めて危険で難しい任務)”。統計学からも(挑戦は難しいに)Yes」としながらも、ジャスタウェイをフレッシュな状態にするために、使わずにおくという決断をした須貝師に信頼を寄せることにする、とまとめていた。(取材・文:花岡貴子)