過去3度の重賞制覇は5、6、11番人気。常に不気味さはありながらも、安定感に欠ける
ヒットザターゲットは、馬券の“買い時”が難しいタイプだ。
前傾姿勢で、右後肢をクルッと回すような独特なフォーム。調教の動きもさほど見映えはしない。だが、担当の清生助手は「相変わらずのバ
タフライ走法ですが、最近は坂路でしまいまでしっかりと伸びるようになりました。力をつけていますよ」と6歳馬に確かな成長を感じている。
前走後は鳥取県の大山ヒルズへ放牧。帰厩時に緩みがあった馬体は日を追うごとに締まりが出てきた。仕上げ人は「去年と変わらない状態ですが、真面目に走るようになったのは大きいですね。今年は勝てていませんが、天皇賞・春(15着)を除けば安定して走っている。馬がするべきことを分かってきた」とメンタル面の成長を強調。Vへの手応えは昨年以上と言っていい。
誰が呼んだか“大賞典荒らし”。清生助手も当然、意識はある。「2年前は参加するだけで終わった宝塚記念(11着)で、今年は4着とある程度の結果を出せた。この秋は初戦から色気を持って臨みますよ。大賞典? 4つ目を狙います!」。照準はピタリ。今年も好発進を決める。