武豊騎手騎乗のエアソミュールが直線前が開いたところで一気に脚を伸ばし、逃げ粘るサンレイレーザーをゴール寸前で捕らえ優勝した(撮影:下野 雄規)
12日、東京競馬場で毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)が行われ、中団のインでレースを進めた武豊騎手騎乗の8番人気エアソミュール(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)が、直線に入ってしばらくは行き場がなかったものの、前が開いたところで一気に脚を伸ばし、逃げ粘る11番人気サンレイレーザー(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)をゴール寸前で捕らえ、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分45秒2(良)。
さらにクビ差の3着は、5番人気スピルバーグ(牡5、美浦・藤沢和雄厩舎)と7番人気ディサイファ(牡5、美浦・小島太厩舎)の際どい争いとなったが、わずかにスピルバーグが先着。ハナ差でディサイファが4着となった。
なお、2番人気グランデッツァ(牡5、栗東・平田修厩舎)は5着、3番人気ロサギガンティア(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は7着、1番人気ワールドエース(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)は13着に終わった。
勝ったエアソミュールは、父ジャングルポケット、母エアラグーン、その父サンデーサイレンスという血統。今年6月の鳴尾記念で重賞初制覇を果たし、前走の札幌記念ではハープスター・ゴールドシップに離されたものの、3着とは差のない5着に入線。今回は人気を落としていたが、久々にコンビを組んだ武豊騎手の手綱に導かれ、2つ目の重賞タイトルを手にした。
【勝ち馬プロフィール】
◆エアソミュール(牡5)
騎手:武豊
厩舎:栗東・角居勝彦
父:ジャングルポケット
母:エアラグーン
母父:サンデーサイレンス
馬主:ラッキーフィールド
生産者:社台ファーム
通算成績:23戦10勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2014年鳴尾記念(GIII)