現地時間5日、仏・シャンティー競馬場で行われた仏ダービー(3歳、仏G1・芝2100m)は、L.デットーリ騎手騎乗の2番人気シャマーダル Shamardal(牡3、英・S.ビン・スルール厩舎)が直線で抜け出し、C.スミヨン騎手騎乗の1番人気ハリケーンラン Hurricane Runとの接戦をクビ差制し優勝した。勝ちタイムは2分09秒0(良)。さらに1/2馬身差の3着には6番人気ロカマドゥール Rocamadourが入った。
勝ったシャマーダルは、父Giant's Causeway、母Helsinki(その父Machiavellian)という血統。叔父に02年ドバイワールドC(首G1)を制したストリートクライ Street Cry(父Machiavellian)がおり、祖母は85年愛オークス(愛G1)を制したヘレンストリート Helen Street(父Troy)。昨年デビューから3連勝でデューハーストS(2歳、英G1・芝7f)を制し、04年カルティエ賞・最優秀2歳牡馬に輝いた。今季初戦、初のダート戦に挑んだUAEダービー(首G2・ダート1800m)では9着に大敗。その後欧州の芝路線に戻り、仏2000ギニー(3歳、仏G1・芝1600m)を制していた。今回の勝利で、61年のライトロイヤル Right Royal以来44年ぶりの仏牡馬クラシック2冠(仏2000ギニー、仏ダービー)達成となった。通算成績6戦5勝(うちG1は3勝)。
鞍上のL.デットーリ騎手は、92年ポリテン Polytainに続き同レース2勝目。管理するS.ビン・スルール調教師は初勝利となった。
なお、仏ダービーは今年から距離が2400mから2100mに短縮された。