3日(祝月)、盛岡競馬場(曇、ダート:重)で第14回JBCクラシック(JpnI、ダート2000m、16頭立て)が行われ、3番人気の
コパノリッキーが逃げ切って優勝。今年7月に更新されたばかりのコースレコードを1秒1短縮する2分00秒8のタイムで駆け抜けた。
外から先手を奪った
コパノリッキーを、5番人気の
ベストウォーリア(JRA)、4番人気の
ホッコータルマエ(JRA)、1番人気の
クリソライト(JRA)が追走。2番人気の
ワンダーアキュート(JRA)、
ファイアーフロート(高知)は好位の後ろにつけた。
直線に向くと
コパノリッキーが後続の
ベストウォーリア、
ホッコータルマエを振り切って突き放す。ゴール前で差を詰めにかかる
ワンダーアキュート、
クリソライトを寄せ付けることなく、
コパノリッキーが逃げ切って優勝。外から伸びた
クリソライトが3馬身差の2着、最内を突いた
ワンダーアキュートがクビ差の3着。4着に
ホッコータルマエ、5着に
ベストウォーリア、地方勢では地元岩手の
ナムラタイタンが6着に入った。
コパノリッキーは父ゴールドアリュール、母コパノニキータ(母父ティンバーカントリー)の4歳牡馬・栗毛。JRA栗東の村山明厩舎所属。3歳時に兵庫チャンピオンシップ(JpnII)を制して重賞初制覇。その後は2戦して10、9着と敗れたが、4歳を迎えた今年、フェブラリーステークス(GI)を最低人気で制した。さらにかしわ記念(JpnI)も勝って素質が開花。このJBCクラシックで、GIとJpnIを合わせて3勝目、重賞4勝目を挙げた。通算12戦7勝(中央8戦4勝)。
レース後のコメント(岩手県競馬組合のリリースによる)
1着
コパノリッキー(田辺裕信騎手)
「これといった逃げ馬がいなかったので、どれだけ引きつけて脚を貯められるかでした。後ろから迫られると掛かるところありますからね。帝王賞よりも感じよく走っていましたし、直線でもここまで伸びて勝ってくれたら今後もとても楽しみです」
(村山明調教師)
「気のいいタイプですからマイルがベストかなと思っていましたが、ジョッキーがうまく乗ってくれました。当初、南部杯を使う予定もありましたが、夏負けの影響が心配だったので目標をJBCへ切り替えました。今日はレコードが出そうな予感がありましたが、改めて潜在能力の高い馬だと思いましたし、もっと強くなれます。次走はチャンピオンズカップを目指します」
2着
クリソライト(C.ルメール騎手)
「1コーナーで外を回って掛かり気味になって
リラックスするまで少し時間がかかりました。反応も良かったですが、この着差は折り合いを欠いた分だと思います」
3着
ワンダーアキュート(武豊騎手)
「展開は予定どおりでしたが、前が止まらなかったです。今日は反応ももう一つでしたね」