フェブラリーSでは最低人気でのVでアッと驚かせた
コパノリッキーは、今やダートの新チャンピオン。栗東CWで行われた最終追い切りでは、半馬身遅れたが、十分な貫禄を漂わせた。
「やれば動く馬なので、やり過ぎないようにという指示。いい内容の調教ができたと思いますよ」と村山師は合格点を与える。
ダノンクリエーター(5歳1000万下)を追走する形でスタート。荒れた馬場だったが、力強い脚さばきで
バックストレッチを快走した。
直線に向いてさらにギアを上げ、6F83秒0-37秒7-13秒3と、荒れた馬場を考えれば上々のタイムをはじき出した。騎乗した山本助手は「相手は調教で動く馬ですからね。体の使い方が良くなっていますし、JBCクラシック(1着)より全然いいですよ」と好感触を伝えた。
その前走は逃げて3馬身差の快勝。村山師は「逃げるとは思わなかったが、結果的に強かったですね」と目を細める。今年に入って調教法を変えて、乗り込む量を大幅に増やしたのが、快進撃につながっている。
オーナーがDr.コパこと小林祥晃さんだけに、縁起担ぎも忘れない。JBCクラシックではレース当日「さしみを食べるように」と“お告げ”があり、村山師は盛岡駅のスーパーで買い込んで、自ら応援団に振る舞った。何がラッキーフードかは当日にならないと分からないそうだが、もちろん今回も験を担ぐつもりでいる。
主戦の田辺は「前走は思った以上の勝ち方をしてくれた。フェブラリーSに比べると2段階
パワーアップしている。この前だけ走ってくれれば勝ち負けでしょう」とGI連勝へ自信をみなぎらせている。