29日、大井競馬場で行われた帝王賞(4歳上、交流GI・ダート2000m)は、武豊騎手騎乗の2番人気タイムパラドックス(牡7、栗東・松田博資厩舎)が道中中団から直線で6番人気ストロングブラッドとの追い比べを1.1/2馬身制して優勝した。勝ちタイムは2分03秒5(重)。さらに2馬身差の3着には1番人気ナイキアディライトが入った。
勝ったタイムパラドックスは、父ブライアンズタイム、母ジョリーザザ(その父Alzao)という血統で、従兄には96年天皇賞・春、有馬記念(共にGI)を制したサクラローレル(牡13、父Rainbow Quest)がいる。01年3月にデビュー。ダート戦線で徐々に頭角を現し、04年に才能が一気に開花。平安S(GIII)で初重賞制覇を達成し、ジャパンCダート(GI)では、アドマイヤドン(牡6、栗東・松田博資厩舎)をねじ伏せて初GI制覇を成し遂げている。今年に入ってからも川崎記念(交流GI)を制し、GI・2勝目を挙げるも前走の東海S(GII)では3着に敗れていた。今回の勝利で重賞7勝目、GIは3勝目(交流含む)。通算成績は38戦14勝(うち地方9戦4勝)となった。
鞍上の武豊騎手は、同レース初制覇。管理する松田博資調教師は、昨年のアドマイヤドンに続く帝王賞2連覇を達成。