新馬勝ち馬から禁止薬物検出、JRAが記者会見

2014年12月10日 18:50

先週の新馬勝ち馬から禁止薬物が検出されたことについて、記者会見を行ったJRA(撮影:佐々木祥恵)

 12月7日(日)の第4回中山競馬第2日第6競走に出走して1着となったピンクブーケ号(牝2・美浦・小西一男厩舎)から、禁止薬物に指定されているカフェインが検出されたことにより、12月10日(水)の午後5時から、美浦トレーニングセンターの広報会館において、JRAによる記者説明が行われた。

 説明によると、ピンクブーケ号からレース後に採取された検体(尿)を競走馬理化学研究所で理化学検査をした結果、日本中央競馬会競馬施行規程第132条第1項に規程されている禁止薬物の1つであるカフェインが検出され、施行規程第128条1項に該当するために失格となり、当該競走の着順は2着以下が繰り上がって変更になった。なお勝ち馬投票券の払い戻しは、レース当日の7日に確定した着順で行われる。

 現在は、船橋警察署に届け出を出し、原因についての調査を依頼している段階で、管理調教師等の処分は調査が終了した後に決定される。

 JRAでの禁止薬物の検出は、1993年(平成5)8月15日に北橋修二厩舎のファーストサクセスから、フェニルピラゾロン誘導体が検出されて以来、約21年振りとなる。

審判担当 小林 善一郎 常務理事のコメント
「このたび、JRA所属の競走馬の検体から禁止薬物が検出されました。これを受け、船橋警察署に届出をし、発生原因の調査を依頼しております。ファンの皆様並びに関係者の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。今後は早期の原因究明と再発防止に万全を尽くし、競馬の公正確保に努めて参ります」(取材・写真:佐々木祥恵)


過去のJRAでの禁止薬物検出例(最近例)
 発生年月日     馬名      検出薬物
昭和58年10月16日 ファキュリティ   クロルプロマジン
昭和59年01月16日 キョウワサンダー  カフェイン
昭和60年06月02日 ステートジャガー  カフェイン
平成元年07月01日 センターアビー   カフェイン
平成04年01月25日 キタシバスペイン  カフェイン
平成05年08月15日 ファーストサクセス フェニルピラゾロン誘導体
平成26年12月07日 ピンクブーケ    カフェイン


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