9日、函館競馬場で行われた2歳未勝利(ダート1000m)は、横山典弘騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝110円)
アイアムエンジェル(牝2、美浦・杉浦宏昭厩舎)が、スタートから先手を奪うと、直線で後続を突き放し圧勝した。勝ちタイムは1分00秒0(良)。6馬身離れた2着は3番人気
スズカミンクス、さらに1/2馬身差の3着には4番人気
マイネルテセウスが入った。
勝った
アイアムエンジェルは、父が新種牡馬ボストンハーバー、母アイアムザウィナー(その父Danzig
Connection)という血統で、半兄に01年京王杯2歳S(GII)3着の
アイアムツヨシ(父タヤスツヨシ)がいる。初戦の2歳新馬(ダート1000m)は、1番人気に支持されるも3着に敗れており、デビュー2戦目での勝ち上がりとなった。通算成績2戦1勝。
ボストンハーバーは父Capote、母Harbor Springs(その父Vice Regent)という血統の米国産馬。96年BCジュヴェ
ナイル(米G1)を制し、米最優秀2歳牡馬に選出されるなど、通算8戦6勝の成績で種牡馬入り。日本ではすでに外国産馬として産駒が走っており、代表産駒には
ワンダフルデイズ(
クリスタルC-GIII)、
ダイワバンディッド(新潟2歳S-GIII)などがいる。01年日本軽種馬協会が購入し、現在は同協会静内種馬場で繋養されている。今回の勝利が、中央・地方通じて日本輸入後の現2歳世代初勝利となった。