朝日杯FS9着からの巻き返しを図るコスモナインボール(撮影:佐々木祥恵)
1月18日(日)に中山競馬場で行われる京成杯(GIII・芝2000m)に出走予定のコスモナインボール他、美浦から出走予定各馬の1週前情報を取材した。
朝日杯FS、9着からの挽回を狙うコスモナインボール(牡3・美浦・和田雄二)について、和田調教師。
「前走の朝日杯FSは、動きたい時に前が壁になって動けず、自分の競馬ができませんでした。レース後は放牧に出さずに調整してきましたが、使った後も順調です。今週(1/8)は丹内騎手が乗って併せ馬で追い切りましたが、攻め馬はさほど動く方ではないですし、このくらいで良いと思います。切れるというより、長く良い脚が使える馬です。2000mの方が自分のレースをしやすいでしょう。自分のレースができれば巻き返せると思います。今回は丹内騎手が騎乗する予定です」
マイネルシュバリエ(牡3・美浦・和田正道)について、柴田大知騎手。
「ここ2戦、この馬の力を発揮できていません。2走前の東スポ杯2歳S(12着)の時は休み明けでしたが、前走のホープフルS(12着)ではコントロールがきかず、あそこまで力んだのは初めてでした。今回はメンコを着け、普通のハミから、当たりが柔らかくて御しやすくなるトライアビットに替えました。今週(1/8)の調教での感触も良かったです。状態は変わらず良さそうですし、調教の良さがレースに繋がってくれると良いですね」
メンコ装着とハミを替えたことが功を奏するか注目したい。
ソールインパクト(牡3・美浦・戸田博文)について、戸田調教師。
「以前はテンションが上がるところもありましたが、前走(ホープフルS・4着)からの間隔はあいていないわりに落ち着いているのは良いですね。子供子供していて伸びしろもまだありそうですし、少しずつしっかりしてきています。レースは来週なので、今週は軽く併せ馬でやりました。来週もまた併せ馬で追い切れば、良い感じになると思います。今後のことを考えると、賞金加算をしておきたいですね。そうすればクラシック路線に向けてしっかりローテーションを組めますからね」
ブラックバゴ(牡3・美浦・斎藤誠)について、鈴木勝久調教助手。
「前走のホープフルS(3着)は、内を狙っていって少し詰まってしまいましたから、仕方ないですね。レース後の回復も速くて、中間も至って順調です。今週(1/8)は蛯名騎手が追い切りに乗り、感触を掴んでもらいました。まだ体を持て余し気味ですが、レースを使うごとに良くなっています。更に良い結果が出れば良いですね」
デビュー以来、ダート戦で6戦2勝のイーデンホール(牡3・美浦・大久保洋吉)が、初めて芝のレースに臨む。追い切り後、大久保洋吉調教師に話を聞いた。
「2走前の500万下(4着)は、歯替わりでハミ受けが悪くて折り合いを欠きましたが、前走(500万下・1着)はそのような心配もなく、やれると思っていました。レース後も順調に来ています。今日(1/9)はウッドチップコースで、前の馬を追いかけて直線では併せましたが、稽古は動く馬ですし、切れもありそうですね。硬いところがあるので、デビューからダートを使ってきましたが、ゴールドアリュール産駒は芝も走っていますし、今回は可能性を求めて芝のレースに出走させます」(取材・写真:佐々木祥恵)