秘める素質の高さは誰もが認めている。昨年のダービー7着以来、左膝の骨折で戦列を離れていた橋田厩舎の期待馬
アドマイヤデウスが約7カ月半ぶりの実戦となるこのレースで復帰Vを狙っている。
昨年の11月末に帰厩。骨折は完全に癒え、すぐに調教を開始した。丹念に乗り込み、このGII戦からの始動となった。
「しっかりと乗り込んできましたよ。先週の栗東CWでの追い切りも今の(悪い)馬場状態なら十分。体重は先週の段階で480キロぐらいですが、ほとんどが成長分。それにいい意味での落ち着きも出てきた」と担当の松田助手は好仕上がりに胸を張る。
昨年3月の若葉Sでは、4日の京都金杯を制した
ウインフルブルームを豪快に差し切った。待ちに待った厩舎の看板馬の復帰戦。陣営の期待は大きい。
「負けられない気持ちはありますよ。それに賞金を加算して大きなレースにつなげたいですから」と同助手は力を込めた。
日経新春杯は一昨年の
カポーティスター、そして昨年の
サトノノブレスと2年連続して明け4歳馬が制してきた。06年に同じ橋田厩舎の
アドマイヤフジが勝ったのも4歳時だった。デウスが休み明け初戦から高いポテンシャルを発揮する。