随所に若さを見せながら出世レースと言われるエリカ賞を勝ってクラシック路線へ名乗りを挙げた
ベルーフ。
今朝はウッドチップコースに入り2頭で併せる形の調整。前を行く馬に最後に並びかける形でしっかりと追われた。
調教後の関係者へのインタビューの内容は以下のとおり。
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ベルーフ(池江泰寿調教師)
◎前回のレースは内から抜け出す競馬。素晴らしかったですね。
その部分だけは素晴らしいと思ったのですが、内容的にはかなり鞍上の川田騎手をてこずらせてね。ちょっとこの先は心配だなという内容でしたけれど。この血統(母はステイゴールドの妹)には狂気じみた面があるので、本当に難しいところがあるのですが、ステイゴールドも熊沢騎手をふり落としたり、
オルフェーヴルもどこに飛んでいくかわからない馬でしたけれど、この馬もどこに飛んでいくかわからない馬で、前回は川田君が良く乗ってくれたと思います。
◎レースへ向けてどんな工夫をされているのでしょう?
口向きなども教え込んだりしていますし、普段は厩舎では集団調教をしているのですが、ちょっと自立心を養わせるために単独で行動させたり、いろいろ
オルフェーヴルで得られた教訓を活かしているのですが。それがレースで少しでも成果が現れてくれればいいかなと思っています。
◎改めて瞬発力についてはどうお考えでしょう?
持っている能力は高いので、ちょっと破天荒なところはありますが、そのあたりを上手く鞍上のコントロールが効くように育ててあげられればクラシック戦線に乗れる馬だと思うのでね。能力があるからこそ、しっかり育てていきたいと思っています。
◎今朝の調教についてはいかがですか?
やはり1コーナーで外に張って行くところがあったんですけどね。向正面に入ってからは割と真面目に走ってくれたので、少しずつ成長しているんじゃないかと感じました。
◎一戦、一戦変わってきているのはどんなところでしょう?
だんだん悪くなっている感じで(笑)。前回は危なっかしい競馬だったんですが、あまり奔放にさせすぎないように教育して行きたいと思っています。
◎状態に関して今回の満足度はいかがですか?
今日は馬場が重たくて調教では(併せた馬より少し)遅れたんですけど、状態としては前回のレースと同じぐらいでまずまずかなと思っています。
◎遠征しての競馬はどうでしょう?
大丈夫ですね。ヤワな馬ではないですからね。
◎相手関係はどう見てますか?
今のところ、自分の馬のことで精一杯です。
◎ファンの皆さんに一言お願いします。
また池江厩舎から強烈な個性の馬が出てきましたので(笑)、
ベルーフのことを温かく見守っていただきたいですね。
(取材:佐藤泉)