25日、福島競馬場で福島牝馬S(4歳上・牝・GIII・芝1800m)が行われ、中団でレースを進めた田中勝春騎手騎乗の3番人気スイートサルサ(牝5、美浦・菊川正達厩舎)が、直線で脚を伸ばして、道中2番手から一旦は先頭に立った9番人気リラヴァティ(牝4、栗東・石坂正厩舎)をゴール前で捕らえ、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分46秒0(良)。
さらに3/4馬身差の3着に13番人気メイショウスザンナ(牝6、栗東・高橋義忠厩舎)が入った。なお、1番人気パワースポット(牝7、美浦・菊沢隆徳厩舎)は最後方から差を詰めるも7着、2番人気ブランネージュ(牝4、栗東・藤岡健一厩舎)は直線で前の馬に挟まれる不利もあって11着に終わった。
勝ったスイートサルサは、父デュランダル、母スイートハビタット、その父Grand Lodgeという血統。これまで牝馬重賞に7度出走して2着1回、3着2回と好走してきた馬が、ここで念願の重賞初制覇を果たした。また、本馬はこの勝利で5月17日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイルの優先出走権を獲得した。
【勝ち馬プロフィール】
◆スイートサルサ(牝5)
騎手:田中勝春
厩舎:美浦・菊川正達
父:デュランダル
母:スイートハビタット
母父:Grand Lodge
馬主:シンボリ牧場
生産者:シンボリ牧場
通算成績:16戦5勝(重賞1勝)
【田中勝春騎手のコメント】
いつもより落ち着いていて良い雰囲気だなと思っていました。いつになく良いスタートを切れて、良いポジションにつけられたので、道中は楽でした。直線では良いポジションに行った分、反応はイマイチでしたが、根性のある馬なので、ジリジリと伸びて差し切ってくれました。
GI(ヴィクトリアマイル)に行くには賞金がなかったので、ここで加算できて良かったです。(東京の)長い直線ならもっといい結果が出せると思います。