11日、中山競馬場で行われた京成杯AH(3歳上、GIII・芝1600m)は、柴田善臣騎手騎乗の3番人気マイネルモルゲン(牡5、美浦・堀井雅広厩舎)が中団追走から直線で逃げた4番人気ニシノシタンをアタマ差捕らえて優勝した。勝ちタイムは1分33秒3(稍重)。さらに1/2馬身差の3着には10番人気ウインラディウスが入り、1番人気に推されたアイルラヴァゲインは直線伸び切れず6着に終わった。
勝ったマイネルモルゲンは、父Mt.Livermore、母モーニングタイド(その父Seeking the Gold)という血統の持ち込み馬。半弟に05年昇竜S(OP)勝ち馬のシンメイレグルス(牡3、栗東・中村均厩舎、父ブライアンズタイム)、従兄に95年京都新聞杯(GII)など重賞・3勝を挙げたナリタキングオー(父Wild Again)がいる。02年6月にデビュー。3歳春はベンジャミンS(OP)を制してNHKマイルC(GI)に駒を進め、3着と好走している。04年4月のダービー卿チャレンジT(GIII)で重賞初制覇、続く安田記念(GI)は7着に敗れるも、同年9月の京成杯AH(GIII)を制して重賞2勝目を挙げている。04年マイルCS(GI-12着)以降、順調にレースに使うことができなかったが、先月14日の関越S(OP、新潟・ダート1800m)で復帰。デビュー戦以来のダート戦となったが、4着と復調の兆しを見せていた。この勝利で同レース連覇を達成し重賞は3勝目、通算成績を28戦7勝とした。
鞍上の柴田善臣騎手は、96年クラウンシチー以来、同レース4勝目。管理する堀井雅広調教師は、昨年に続き連覇を達成、同レース2勝目。JRA重賞は、柴田善臣騎手が05年4月にダイワメジャー(牡4)で制したダービー卿チャレンジT(GIII)に続き、今年2勝目、通算66勝目。堀井雅広調教師が、マイネルレコルト(牡3)で制した04年朝日杯FS(GI)以来の勝利で、通算10勝目。