脚元の不安が解消され、ウッドコースで追い切りをこなしているストリートキャップ(撮影:佐々木祥恵)
7月5日(日)に福島競馬場で行われる3歳馬によるハンデ戦、ラジオNIKKEI賞(GIII・芝1800m)に出走予定の美浦所属の注目馬4頭について、関係者に取材した。
■ストリートキャップ(牡3・美浦・斎藤誠)について、鈴木勝久調教助手。
「先行して最後甘くなるというレースが続いていましたので、ここ数戦は後ろでためて直線でしっかり伸ばすという競馬をしてきました。前走(3歳500万下)はこちらの思惑と、この馬の特徴を生かした柴山騎手の乗り方がうまくマッチして、強い勝ち方だったと思います。これまでは体質的に弱かったり、脚元にも少し不安があって坂路中心の追い切りでした。徐々にそのあたりも解消されてきたので、今回の中間はウッドチップコースでずっと追い切りをこなしています。
馬体も成長していますし、それに伴ってレースでもより良いパフォーマンスができるのではないかと思います。福島にコースが替わりますが、前走の中山でもあのような競馬ができていますし、乗り難しい馬でもないので問題ないと思います。コース的にはまくっていく感じになるかもしれませんが、基本的には後ろからの競馬になりそうですね。今回は田辺騎手が騎乗予定です」
■ミュゼゴースト(牡3・美浦・大江原哲)について、大江原哲調教師。
「前走の白百合S(3歳OP・3着)は前が開くまで手間取るところがありました。スムーズならもう少し際どかったと思います。ミュゼスルタンと一緒に調教をしながら、この馬も力を付けてきましたね。いつも最後は良い脚を使ってくれますし、崩れずに走ってくれています。今週(6/24)の追い切りの動きも良かったですよ。今回は開幕週の福島なので、これまでより前の位置で競馬をした方が良いかもしれないですね」
■キャンベルジュニア(牡3・美浦・堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「夏場なので、追い切りはそれほど強くはやっていません。競馬を使ってきているので、状態に関しては平行線ですね。7月と遅生まれですし、本当に良くなるのはまだ先かなと思いますけど、その中で結果を出してくれています。馬格から考えると、この先もっと良くなると思っています」
同じく堀宣行厩舎のレアリスタ(牡3)については「まだ追っていませんし、状態を見て出否を判断します」(橋本調教助手)とのこと。(取材・写真:佐々木祥恵)