22日、86年に史上初となる牝馬三冠(桜花賞、オークス、エリザベス女王杯-全てGI)を達成した
メジロラモーヌ(牝22)が、同日早朝、繋養先の北海道虻田郡洞爺村・メジロ牧場で老衰のために死亡していたことが分かった。
メジロラモーヌは、父モガミ、母メジロヒリュウ(その父ネヴァービート)という血統。85年10月のデビュー戦は勝利で飾るも、2戦目の京成杯3歳S(GII)は4着。そこから2連勝でテレビ東京杯3歳S(GIII)で重賞初制覇を達成し、最優秀3歳牝馬に選ばれる。年明け初戦のクイーンC(GIII)では4着に敗れたが、続く4歳牝馬特別・西(GII)を勝利し、桜花賞(GI)、4歳牝馬特別・東(GII)、オークス(GI)、ローズS(GII)、エリザベス女王杯(GI)を立て続けに優勝。
トライアルを含めた完全制覇で、史上初となる牝馬三冠を達成した。その年の有馬記念(GI)9着を最後に、12戦9勝の成績で引退。86年最優秀4歳牝馬に輝き、87年には顕彰馬に選出された。
繁殖入り後は、初仔
メジロリュウモン(父メジロティターン)、2番仔
メジロリベーラ(父シンボリルドルフ)は勝ち星を挙げられなかったが、3番仔
メジロテンオー(父リアルシャダイ)が初勝利をプレゼントすると、JRA2勝を挙げ、現在、青森県で種牡馬として繋養されているメジロディザイヤー(父サンデーサイレンス)などを輩出。現役馬はJRA現3勝(地方1勝)で、25日の札幌12R・アカシヤ特別(ダート1700m)に出走する
メジログリーン(牡6、美浦・奥平真治厩舎、父メジロライアン)、現500万下の
メジロベッカム(牡4、美浦・奥平真治厩舎、父ブライアンズタイム)、7月30日の新馬戦(函館・芝1200m)3着で、24日の札幌1R・2歳未勝利(芝1500m)に出走予定の
メジロルバート(牝2、美浦・奥平真治厩舎、父メジロライアン)がいる。最後の産駒は昨年4月26日に産まれたタニノギムレットの牡駒となる。後継牝馬は
メジロリベーラと、98年に産まれた
メジロフラックス(父ラムタラ)がおり、
メジロリベーラの仔からは
メジロレーマー(父リンドシェーバー)も繁殖入りしているように、牝系は今後も継続していきそうだ。