ハードな攻めはいらない。14年鳴尾記念、毎日王冠に続く重賞タイトルを狙う
エアソミュールは、函館Wで
サトーリアス(3歳未勝利)と併せ馬を行った。5F69秒5-40秒0-12秒8で馬なり併入。時計に派手さはなかったものの、軽快な脚さばきで動きの良さは目を引いた。
松田助手は「きょうは折り合い重視の内容。最後まで伸びていたし、反応は良かった。実戦につながる調教ができた」と内容に満足する。前走の鳴尾記念(4着)では1角で左前の爪をぶつけるアク
シデント。その影響については「爪は問題はない。函館に来てからは順調そのものだよ」と不安を一掃する。
今回はトップハンデの57.5キロ。「むしろ良かった。58キロかなと思っていたので」と気にする様子はない。「ここでは力上位だと思っている。57.5キロでも負けてはいけないという気持ちはある」と力を込める。6頭のGI馬が出走した2走前の大阪杯で3着と好走。地力の高さは証明済みだ。
レース後のローテーションについては「サマーシリーズを意識するのではなく、馬の状態を見ながら決めることになると思う。まずはここを勝ってもらわないとね」と前を向く。13年の覇者
トウケイヘイローは同年暮れの香港Cで2着と健闘。昨年Vの
ラブイズブーシェはその後の天皇賞・秋で4着と善戦した。飛躍を狙うソ
ミュールにとって大事な一戦となる。