世代最初の重賞制覇に向けて、
ブランボヌールが文句なしの動きを披露した。函館Wで宮厩舎の
ブリヤン(3歳未勝利)を後方から手応え良く追走。直線手前で早くもパートナーに並びかけ、直線では余力を残しながら5馬身先着を決めた。タイムは5F68秒6-40秒3-13秒0。「先週は騎手に乗ってもらってしっかりとやったので、今週は馬なりで吹かした。満足な動きでした」。見届けた中竹師は合格点を与えた。
デビュー戦はトレーナー曰く「半信半疑」。それでも、直線で力強く馬群を割って出ると、2着
メジェルダとのたたき合いを首差制して能力の高さを証明した。「根性がある。それに尽きますね。着差以上の内容だったと思う」と振り返った。母ルシュクルも中竹厩舎の管理馬。「ピッチ走法で、がっちりとした体の母とはタイプが違う。この子は体は小さいが、跳びが大きい。最初はス
プリンターかと思ったけど、距離の融通も利きそうだね」と先々の活躍も思い描いた。
6世代目にして初めて函館2歳Sに登場するディープインパクト産駒。父のJRA全10場重賞制覇も懸かる一戦だ。「ディープ産駒の出走が初めて? 意外やな…。岩田ジョッキーも絶好調だし、勝ってほしいですね」とトレーナーは意欲十分。土つかずのタイトル奪取といく。