◆第30回東京スポーツ杯2歳S・G2(11月24日、東京競馬場・芝1800メートル)
第30回東京スポーツ杯2歳S・G2(24日、東京)で無傷の2連勝を狙う
ダノンヒストリー(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎、父
エピファネイア)は、秘める素質の高さが魅力だ。今回と同じ舞台だった6月8日の新馬戦は、単勝1・2倍の圧倒的1番人気に応えて逃げ切って2馬身半差の完勝。昨年の覇者
クロワデュノールをはじめ、のちのG1馬を多数送り出してきた“出世レース”から飛躍を誓う。
新馬勝ち後の夏場はじっくりと成長を促す期間に充てて、10月18日に帰厩して乗り込んできた。美浦・Wコースでの1週前追い切りは、6ハロン81秒0―11秒9で一杯に追って格上の古馬に追走併入。堀調教師は「体は絞れてきていますが、息が荒く、仕上がりが遅れ気味の印象を受けます」と控えめな評価だが、それでも秘める能力の高さは無視できない。
23年のドバイ・ターフで2着に好走するなど国内外で活躍する
ダノンベルーガの半弟という良血で、24年のセレクトセール1歳部門で3億9000万円の超高額で落札された。引き続きコンビを組む
ダミアン・レーン騎手は、先週の武蔵野Sを
ルクソールカフェで制しており、今週も堀厩舎との“黄金コンビ”で府中の杜を沸かせる。
(坂本 達洋)