9日、京都競馬場で行われた2R・2歳未勝利(芝1800m)は、赤木高太郎騎手騎乗の3番人気リメインオブザサン(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)が好位追走から抜け出し、1番人気タニノベリーニに2.1/2馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分49秒3(良)。同馬は父が新種牡馬サンプレイス、母ヴェイルデラルナ(その父サンダーガルチ)という血統。9月18日のデビュー戦(芝1600m)では中団追走も伸び切れず5着に敗れていた。通算成績2戦1勝。父サンプレイス(父サンデーサイレンス)は、母サンシャインステラ(その父トニービン)という血統。98年に栗東・池江泰郎厩舎からデビューし、翌年秋に菊花賞(GI-14着)へ出走。その後も重賞で善戦を続け、01年新潟記念(GIII)で初重賞制覇を達成。その後に右前脚浅屈腱炎を発症し、同年11月に現役を引退。02年に千葉県JBBA下総種馬場で種牡馬入りした。今年6月に疝痛のため死亡している。初年度産駒は16頭で、現在この馬を含めJRAで3頭、地方で5頭がデビュー。今回の勝利が中央・地方通じて2歳世代初めての勝ち上がりとなった。
東京2R・2歳未勝利(芝1400m)は、柴山雄一騎手騎乗の9番人気マジカルスター(牡2、美浦・佐藤吉勝厩舎)が、後方追走からゴール前で先に抜け出した1番人気フレッシュブラッドを1/2馬身捕らえて優勝した。勝ちタイムは1分25秒1(良)。同馬は父が新種牡馬ニューイングランド、母ペロキサイド(その父Stage Door Johnny)という血統。牝系には、93年フォレ賞(仏G1)を制し、94年安田記念(GI)でも3着と好走したドルフィンストリート Dolphin Street(父Bluebird)や99年愛2000ギニー(愛G1)勝ち馬で、今年1月今年1月にアイルランドに売却された種牡馬サフロンウォルデン(父Sadler's Wells)がいる。7月に迎えたデビュー以後、8、6、9着と精彩を欠いていたが、4戦目での初勝利となった。通算成績4戦1勝。新種牡馬ニューイングランド産駒は、既に地方競馬で勝ち星を挙げているが、JRA現2歳世代では初の勝ち上がりとなった。
京都1R・2歳未勝利(ダート1200m)は、本田優騎手騎乗の3番人気タガノエスペランサ(牡2、栗東・橋本寿正厩舎)が中団追走から徐々に進出し、好位追走から内を突いて伸びた4番人気トレノトマトを4馬身突き放して快勝した。勝ちタイムは1分14秒0(重)。同馬は父ダンスインザダーク、母タガノスカーレット(その父ノーザンテースト)という血統。7月3日のデビュー戦(函館・芝1200m)5着以来、6戦目での初勝利となった。通算成績6戦1勝。ダンスインザダーク産駒はJRA現2歳世代では2頭目の勝ち上がりとなった。
東京1R・2歳未勝利(ダート1400m)は、北村宏司騎手騎乗のエイシンセイテン(牡2、美浦・畠山吉宏厩舎)が、好位追走から直線で先に抜け出すと直後から脚を伸ばした1番人気アルカライズに2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分27秒0(重)。同馬は父エイシンサンディ、母エイシンリョンサン(その父アフリート)という血統。祖母は、94年金杯・西(GIII)勝ち馬のエイシンテネシー(父Vice Regent)。デビュー戦(中山・ダート1200m)は1番人気に推されるも9着に敗れており、2戦目での初勝利となった。通算成績2戦1勝。エイシンサンディ産駒は、JRA現2歳世代で2頭目の勝ち上がりとなった。