16日、東京競馬場で行われた府中牝馬S(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、江田照男騎手騎乗の1番人気ヤマニンアラバスタ(牝4、美浦・星野忍厩舎)が、道中は中団追走から直線半ばで抜け出し、渋太く迫った7番人気マイネサマンサに1.1/2馬身の差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分46秒7(稍重)。さらに1/2馬身差の3着には、4番人気オースミハルカが逃げ粘った。2番人気ダンスインザムードは最後方追走も直線伸びを欠き8着、5番人気スティルインラブは見せ場なく最下位17着に敗れた。
勝ったヤマニンアラバスタは、父ゴールデンフェザント、母は95年函館記念(GIII)2着のヤマニンリコール(その父タマモクロス)という血統。03年8月にデビュー。3戦目で初勝利を飾ると、赤松賞(500万下)で2勝目を挙げ阪神JF(GI)にも挑戦(7着)した。3歳時にはフラワーC(GIII)で2着に好走し、続く桜花賞(GI)は7着に敗れるも、オークス(GI)では3着と健闘。秋初戦の紫苑S(OP)は1位入線するも進路妨害のため5着降着となり、秋華賞、エリザベス女王杯(共にGI)は5、11着と敗れていた。今春は結果が出ていなかったが、佐渡特別(1000万下)に勝利し、続く新潟記念(GIII)では、牡馬をなで切り重賞初制覇を達成していた。通算成績21戦5勝(重賞2勝)。
鞍上の江田照男騎手、管理する星野忍調教師共に、同レース初勝利。JRA重賞は、江田照男騎手が同コンビで制した05年新潟記念(GIII)に続き、今年2勝目、通算では23勝目。星野忍調教師も、新潟記念以来の重賞制覇で通算2勝目となった。また、鞍上の江田照男騎手は、この勝利でJRA通算600勝を達成した。