「2歳新馬」(阪神5R・芝1600m)

　良血馬がそろった牝馬限定戦を制したのは、断然の1番人気を集めたカイザーバル(父エンパイアメーカー、栗東・角居)。道中は好位の外めを追走。直線入り口で前に並び掛けると、あっという間に後続を突き放すワンサイドゲーム。桜花賞、ヴィクトリアマイルなどGI2勝を挙げた母ダンスインザムード譲りのセンスあふれる走りで見事に初陣を勝利で飾った。勝ちタイムは1分35秒3。4馬身差の2着は07年NHKマイルCの勝ち馬ピンクカメオ産駒のフライングレディ(2番人気)、さらに1馬身1/4差の3着には7番人気のクリノラホールが入った。

　M.デムーロは「強かったね。真面目な馬で乗りやすい。パワーがあるしフォームもきれい。ここから距離が伸びてもいい」と絶賛。角居師は「血統馬。無事にデビューさせられた」と安堵(あんど)の表情で話した。