10月15日に菊花賞の1週前追い切りを行ったミュゼエイリアン(撮影:佐々木祥恵)
セントライト記念(GII)で2、3着となった
ミュゼエイリアン、
ジュンツバサの2頭が、菊花賞に向けて1週前追い切りを行った。
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ミュゼエイリアン(牡3・美浦・黒岩陽一)について、黒岩調教師。
「休み明けで1回競馬を走った後ですし、そんなに強い調教は必要ないと思っていましたので、今回は思い切った時計を出していません。折り合いや動きは良かったですね。この中間もリズム重視で調整しています。前回は休み明けで馬体の張りもツヤもひと息でしたが、今回は体重こそさほど増えてはいないですけど、馬体の張りも戻ってきましたので状態は良いと思います。来週の追い切りも、そんなにやらないつもりです。
普段からチャカチャカしたところがあって、全般的に落ち着きがほしいですね。競馬ではゲート裏に行ってしまえば落ち着けますし、走ってしまえば一生懸命にはならないのですけど、それまでの間にチャカチャカ一生懸命になってしまう点は、まだ子供っぽさがあります。ただ血統面やこれまでのレース内容から、3000mでも折り合いに不安はないので、どんな競馬でもできるのではないかと思います」
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ジュンツバサ(牡3・美浦・勢司和浩)について、勢司調教師。
「前走を使って確実に良くなっていますね。それでも筋肉や骨を見ると良くなるのはまだ先だと思いますし、この現状でこれだけ走っているのはこの馬の能力の高さでしょう。今日の追い切りは予定通りでした。3000mという距離を考えて、折り合いを重視で併せ馬をやりました。燃えすぎないよう、
テンションが上がらないように気をつけながら、大事に調整しています。とても闘争心がありますので、併せる形になると強いところが出ます。前走のようにそれが今回も良い方に出てくれればと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)