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スティーグリッツ=上がり馬がGI獲りを目指す。レース前日は栗東CWで軽め。「追い切り後も変わりない。常に落ち着いている。前走は今回を見据えてつくっていたので、上積みもあるし、体も締まった」と友道師は出来の良さに自信を持って送り出す。
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ミュゼエイリアン=自慢のしぶとい先行力を発揮する。昼過ぎに京都競馬場に到着。「いつも輸送は落ち着いています」と友池助手。どの馬も未知の長丁場に、「そこまで切れ味はないけど長距離ならジリジリ伸びる。スタミナ勝負ならいいところがありそう」と一発を狙っていた。
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アルバートドック=栗東坂路でしまいを軽く伸ばし4F65秒1-47秒4-13秒6。「何も変わらない」と松田博師は穏やかな表情を浮かべる。未知の3000m戦に「やってみないと分からんが、無理に引っ張るから引っ掛かる。行きたいなら行かせるさ」と積極策で攻略する構えだ。
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ブライトエンブレム=土曜朝は栗東の角馬場からCWへ。意欲的に汗を流した。「状態面に変わりはないです」と阿部助手もうなずく。秋初戦は大敗したが、「使った分、息も違ってくる」と上積みを示唆。3000mについても「レースで掛かる馬じゃない。長くいい脚を使うタイプだし、坂の下りで勢いをつけられるこの条件は合うと思う」と歓迎した。
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リアルスティール=土曜朝、栗東坂路で4F64秒8-48秒2-16秒4を計時。素軽い脚さばきを見せた。「こちらが“追い切りじゃないよ”と教えると、自分でハミを抜いたし、抑えが利きましたね」と柿崎助手は満足そう。ラスト1冠に向けて、「疲れもなくていい状態。やれるだけのことはやってきた」と意気込み十分だった。
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ワンダーアツレッタ=2連勝中の勢いを武器に一発長打を放つか。栗東CWを活気満点に1周した姿に、河内師は「前走はもう少し前で運んでもいいなと思う内容だったから、気合を乗せた。うん、思った通り」とうなずく。「好位で折り合い重視の競馬を」とM.デムーロの手腕に託す。