3連勝の上がり馬が躍動感満点の動きを披露した。
モンドクラッセは美浦坂路を軽く駆け上がってから美浦Wへ。大きなス
トライドで、前向きさが伝わってくる行きっぷりだ。ゴール前で軽く仕掛けられると、グイッとひと伸びしてフィニッシュ。
5F70秒0-39秒9-12秒5の時計に、清水英師は「きょうはいい動きだった。順調だね。前走を勝った後、ここを目標に調整してきた。4歳の秋になって体に実が入った。良くなっている」と充実ぶりに目を細めた。
昨夏の北海道シリーズで連勝後、重度の骨折が判明。強い生命力で苦難を乗り越え、ようやく重賞の舞台に立つ。「あくまでも
チャレンジャー。気持ちで走る馬で逃げにはこだわらない。三浦騎手は一番、この馬を知っている」と控え目ながらも、その表情からは不安よりも期待の方が大きく映った。
1番人気の白山大賞典で5着に敗れた
ソロルは栗東坂路で併せ馬。
ギャディス(2歳未勝利)に胸を貸し、4F55秒1-40秒0-13秒1をマークした。時計のかかる時間帯とあって数字自体は目立たないが、中竹師は「気合を入れて、しっかりと動けていたと思います」と納得の表情。「前走はチグハグな競馬でした。気分良く走って、力さえ出せれば」と反撃を描いた。