◆第45回
ジャパンC・G1(11月30日、東京競馬場・芝2400メートル)
ベテラン・中野達哉記者が「超ブル診断」データ編で注目したのは、本番の単勝オッズと天皇賞・秋組だ。
過去10年で25頭が出走してオール着外の[外]。欧州最強馬でもデータからは推せない。馬券対象は06年3着の
ウィジャボードまでさかのぼり、勝ち馬はその前年05年のアルカセットで、今年の
カランダガンと同じ英チャンピオンS(5着)からの臨戦での優勝。ただ、2000年以降で3着以内になった5頭中4頭はデットーリの手綱。残る1頭は最後の外国馬ワンツーになった02年2着の
サラファン(ナカタニ騎乗)で、勝ったファルブラヴがデットーリ。外国調教馬の不遇の時代はいつまで続くのか。
ただ、そんな外国馬でも単勝オッズ4・0倍を割ってくれば、見過ごせない。過去10年で単勝3・9倍以下は【6・4・4・0】と3連系の軸馬としては全面的に信頼できる。
3歳で天皇賞・秋を制して臨む
マスカレードボールが対象となるか。騎乗予定のルメールは東京・芝2400メートルでは20年以降で【49・30・8・37】で連対率は63・7%、これに1番人気のフィルターがかかると【36・10・5・12】で勝率5割超、3着内率も8割を超えてくる。
過去10年で前走天皇賞・秋組が一頭も馬券対象にならなかったのは16年の1度だけ。天皇賞・秋で1番人気を集めた馬が同年のJCに駒を進めた場合は【3・0・3・0】。同年天皇賞・秋1番人気、単勝3・9倍以下のダブルクリアとなれば、
マスカレードボールは外せないということになる。