ホワイトフーガなど、TCK女王盃厩舎情報/美浦トレセンニュース

2016年01月08日 12:45

TCK女王盃に向け明日最終追い切りを行うホワイトフーガ(撮影:佐々木祥恵)

 1月13日(水)に大井競馬場で行われるTCK女王盃(JpnIII・ダ1800m)には、JBCレディスクラシック(JpnI)でサンビスタに5馬身の差をつけて圧勝したホワイトフーガ(牝4・美浦・高木登)が登場する。

 管理する高木調教師は「脚を溜められましたからね」と、JBCの勝因を話す。サンビスタやアムールブリエらを前に見ながらうまく脚を溜められたことが、JBCでの終いの爆発力につながったようだ。レース後は一旦放牧に出て疲れを癒し、美浦に帰厩後は坂路で時計を出しながら順調に調整が進んでいる。前走もそうだったように、脚抜きが良くなる道悪で好成績を残しているが「そういう馬場の方が良いのでしょうかね。でも門別(ブリーダーズGC・JpnIII・3着)で重たい馬場も走っていますし、大丈夫だと思いますよ」と、良馬場になっても心配はなさそうだ。

 今回も溜める競馬が理想。「ゲートがあまり速くないので、最初は落ち着いて出ていってくれます。途中から唸っていくんですけどね。まあ最初だけ、前に出ていかなければ大丈夫でしょう」と、高木師はレースの見通しを語った。JBCで負かしたサンビスタは、その後チャンピオンズC(GI)で牡馬を蹴散らしている。そのサンビスタが引退した今、ホワイトフーガには大きな期待がかかる。明日9日(土)に坂路で最終追い切りを行い、今年初戦に向かう。

 新興勢力として注目されるのは、オークス(GI・11着)にも出走するなど昨年はクラシック戦線に参戦したディアマイダーリン(牝4・美浦・菊沢隆徳)だ。「パワータイプで、当初からダートも合いそうと思っていました」と菊沢調教師が話すように、ダート初挑戦となった前走のクイーン賞(JpnIII)では、牝馬ダート戦線で常に上位争いを続けているトロワボヌールを首差退けた。

「中央場所となると牡馬相手になりますし、ダートを試すタイミングを計っていました。それでクイーン賞に登録してみたら入りましたので、オーナーとも相談して挑戦してみようということになりました」(菊沢師)と、クイーン賞出走の経緯を話す。

「地方交流もダートもナイターも初ものづくしでしたから。(トロワボヌールとは)ハンデ差もありましたけど、こちらは3歳ですしね。着差はクビでしたけど、よく頑張ってくれましたし、勝ったことで芝も含めて今後の選択肢が増えました。前走後は近場に一旦放牧に出して、また戻してここに向けて調整をしています」(菊沢師)

 明日9日(土)に追い切りを行うが「4日(月)の追い切りで、大方できていますし、前走時の状態を維持していると思います」(菊沢師)と順調に来ているようだ。

「強い馬(ホワイトフーガ)が出てきますけど、チャンピオンとどのくらい差があるのか、今後のダート路線での戦いに向かって物差しにもなると思います」(菊沢師)

 菊沢厩舎からは、明けて8歳になったパワースポット(牝8・美浦・菊沢隆徳)も参戦。こちらは5勝のうち4勝がダートと元々ダートに実績があり、クイーン賞でも最後方からレースを進め、4着に追い込んできている。「前残りの競馬の中、長く脚を使ってよくあそこまで詰め寄ってきてくれました。力はありますね」(菊沢師)。

「クイーン賞後も在厩で調整しています。餌も食べていますし、体調は変わらず安定しています。8歳のお姉さんなので(笑)、あとはいかに気分良くレースに持っていくかですね。脚質的に後ろからの競馬になりますが、岩田騎手も2回目ですし、うまく捌いてくれるのではないかと思います」(菊沢師)。
(取材・写真:佐々木祥恵)

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