フォーリーの手腕に応えて重賞初制覇を飾ったプロフェット(手前)=中山競馬場
皐月賞(4月17日・中山、芝2000m)と同じ舞台で行われた「第56回京成杯・GIII」(芝2000m)は17日、中山11Rに15頭で争われ、5番人気の
プロフェット(栗東・池江)が直線で抜け出し、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは2分1秒4。序盤から好位で末脚を温存。
オンザロックス(11着)が逃げ込みを図るなか、直線半ばで一気に先頭に立ち、7番人気の
ケルフロイデ(2着)を競り落として1馬身1/4差でフィニッシュ。しんがり(5着)に敗れた萩Sからの巻き返しに成功した。さらに首差の3着には2番人気の
メートルダールが入り、(有)キャ
ロットファームの所有馬が上位を独占。1番人気の
ウムブルフは勝負どころでスムーズさを欠いたこともあって、5着に敗れた。
「スローペースだと思ったから前につけたかった。ただ、池江師が“脚があるから、あまり前ではダメ”と言うのであの位置から。直線はいい脚で抜け出したし、最後は勝負根性も見せた」とフォーリー。今回が短期免許での初来日。同国の若手No.1の呼び声も高い27歳は、京都金杯の
マーティンボロ(9着)に続く2度目の重賞騎乗で初タイトルをゲット。「とても乗りやすくてクレバー。かなりスマートな馬だから作戦が立てやすい。もっと成長するでしょう」とパートナーを絶賛した。
昨年の
ベルーフに続き、同じ
ハービンジャー産駒で連覇した池江師は、同時に11年連続(06年〜)のJRA重賞Vも達成。「札幌から戻った前走は、馬体が減って調子も落ちていた。すごく良くなっていたし、1つ年を重ねて落ち着きが出た。イレ込みもましになったね。皐月賞へ直行か、1戦挟むかは未定」と笑顔で夢を膨らませた。