10日、中京競馬場で行われた中日新聞杯(GIII・芝1800m)は、柴山雄一騎手騎乗の8番人気グランリーオ(牡5、美浦・笹倉武久厩舎)が、2番手追走から直線早めに先頭に立つと、スタートでやや出遅れながらも後方3番手から追い込んだ1番人気ダンスインザモアを1馬身抑え快勝した。勝ちタイムは1分46分4(良)。さらに1/2馬身差の3着には10番人気カナハラドラゴンが入り、2番人気コンラッドは6着に敗れた。
勝ったグランリーオは、父サニーブライアン、母エステーローザ(その父アンシェントタイム)という血統。3代母は75年のオークス2着馬ソシアルトウショウで、牝系にはマザートウショウ(93年クイーンC-GIII)などがいる。今年6月のエプソムC(GIII)2着などがあるが、重賞7度目の挑戦で初制覇となった。通算成績40戦7勝。サニーブライアン産駒は、03年愛知杯(GIII)を制したカゼニフカレテ(牡6、栗東・佐々木晶三厩舎)に続き、JRA重賞2勝目。
鞍上の柴山雄一騎手は、地方・笠松から04年JRA騎手試験の1次試験を自力で突破。続く2次試験も合格し、05年3月1日付けでJRA騎手免許を取得している。JRA重賞は初制覇となる。管理する笹倉武久調教師は、ツインターボで制した93年オールカマー(GII)以来のJRA重賞制覇で、通算5勝目。