目標としていたGIケンタッキーオークス(d9f)を熱発のため回避して休養していた、昨年の全米2歳牝馬チャンピオン・ソングバード(牝3、父メダグリアドロー)が、18日に地元カリフォルニア州のサンタアニタで行われたGIIサマータイムオークス(d8.5F)で2か月半ぶりに戦列に復帰。3コーナーからほとんど馬なりのままライバルたちを突き離すいつもの競馬で、後続に6.1/2馬身差をつけて快勝。デビューから継続している無敗の連勝記録を“8”に伸ばした。
2歳牝馬女王決定戦のGIBCジュヴェナイルフィリーズ(d8.5F)を5.3/4馬身で制したのを含めて、圧倒的な内容で連勝を続けるソングバード。
注目の次走について、管理するジェリー・ホレンドルファー調教師は「東海岸への遠征を含めて、複数のレースが候補に挙がっている」とコメント。その上で、牝馬限定戦にこだわる姿勢を見せている同師は、7月23日にサラトガで行われるGICCAオークス(d9F)を「最も可能性の高いレース」として挙げている。
その一方で、馬主のリック・ポーター氏は、7月31日にニュージャージー州のモンマスパークで行われるGIハスケル招待(d9F)に強い興味を示していると伝えられており、ファンの間では春先から待望論の出ている「ソングバードの牡馬挑戦」が、次走でいよいよ実現する可能性もありそうだ。
(文:合田直弘)