「サウジアラビアRC・G3」(8日、東京)
雨上がりのターフを力強く突き抜けた。後方3番手を進んだ3番人気の
ブレスジャーニーが大外から差し切って快勝。最後は手綱を抑えるほど余裕たっぷりに重賞初制覇を決めた。
末脚を武器とする相棒に、柴田善は「直線で外に出して
ゴーサインを送ったら、スムーズに反応してくれた。思った通りのレースができた」と満足そう。開業15年目(JRA重賞は39回目の挑戦)でうれしい重賞初勝利となった本間師も「
ヨシトミ(善臣)が自信を持って乗ってくれた」と頬を緩めた。
昨年2月のデイリー杯クイーンC(
キャットコイン)以来、約1年8カ月ぶりの重賞Vとなった鞍上は、芙蓉Sを制して2戦2勝の
キングズラッシュをはじめ、2歳世代に多くの素質馬をお手馬として抱えている。自身は7月30日に50歳になったばかり。周囲からの祝福に「60(代)までいっちゃうか!」と上機嫌だ。
休養をはさんで2連勝を飾った
ブレスジャーニーの次走は未定だが、さらに存在感を増すベテランジョッキーとのコンビで、重賞戦線を大いに沸かせてくれそうだ。