◆第86回菊花賞・G1(10月26日、京都・芝3000メートル)=20日、栗東トレセン
ヤマニンブークリエ(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎、父
キタサンブラック)が本格化してきている。1週前は栗東・CWコースで6ハロン78秒9の好時計をマークした。ラスト2ハロンも11秒5―11秒8と勢いは衰えなかった。
前走のセントライト記念は皐月賞馬
ミュージアムマイルの2着だった。最後は勝ち馬に差されたが、上がり3ハロンの脚はともに34秒4と決め手勝負では負けてはいなかった。ともに4コーナーを6番手で通過し直線へ。
ヤマニンブークリエは内から馬群をさばき、
ミュージアムマイルは進路を外に取った。勝ち馬はスムーズだったが、
ヤマニンブークリエは前の2頭の間が開かなかった。ようやく加速したのは残り150メートルあたりからだっただけに、内容のあるレースぶりだった。
過去を見れば
ヤマニンブークリエの成長具合がわかる。2歳時の黄菊賞ではのちの皐月賞馬に3馬身離されたが、前走では3分の4馬身差と着実に力を付けている。松永幹調教師は「競馬の内容がいいですね。状態は前走より全然いいですよ。最近は上手に走っているし、馬込みで脚をためられれば」と期待感を示した。