秋の東京開催は4週目を迎える。メイクデビューは土日で計5鞍が組まれており、
ダイナカール一族の良血やディープインパクトの近親などがスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか、それぞれの初陣に注目だ。
【10月25日(土) 東京芝2000m】
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ヴァンデスペランス(牡、父
ドレフォン、母レスペランス、美浦・中舘英二厩舎)
祖母が名牝
ウインドインハーヘア。おじにディープインパクト、ブラックタイドの他、一族には
レガレイラ、
アーバンシック、
ステレンボッシュ、
レイデオロなど多くのGI馬が名を連ねる。「
パワー型で持久力がありそうなタイプ。重たい馬場でもしっかりと動けているし、
スピードに乗ってからの走りはいい。いかにも長めの距離が良さそう」と中舘英二調教師の感触は上々だ。
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ウップヘリーア(牡、父
エピファネイア、母ボージェスト、美浦・黒岩陽一厩舎)
4代母が名牝
ダイナカール。祖母は
アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯=2回)、おじに
ドゥラメンテ(皐月賞、日本ダービー)がいる。「まだ気性面に成長の余地があるけど、走らせると柔軟な動きをする。思っていたよりも力むようなところはないし、広いコースの中距離向き。素質の高さを感じさせます」と黒岩陽一調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
【10月25日(土) 東京ダート1600m】
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ギルドホール(牡、父
レイデオロ、母シャンデリアハウス、美浦・嘉藤貴行厩舎)
こちらは3代母が
ダイナカール。一族には
エアグルーヴや
ドゥラメンテの他、おじにオレハマッテルゼ(高松宮記念)、おばに
エガオヲミセテ(重賞2勝)などの活躍馬が並ぶ。「ひと追い毎に良くなってきました。素軽い動きをするし、運動神経が良さそうです」と嘉藤貴行調教師。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。
【10月26日(日) 東京芝1800m】
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ヴァリスマリネリス(牝、父
アドマイヤマーズ、母エレクトラレーン、美浦・中舘英二厩舎)
母は独1000ギニーの勝ち馬。兄姉は
エレクトロニカ(4勝)などがコンスタントに勝ち上がっている。「デビュー前としては十分に動けている。そんなに切れる感じではないけど、いい脚を長く使えそうな感じ。長めの距離もこなせそうな印象です」と中舘英二調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)