オーストラリア2000m路線における上半期の最高峰、GIコックスプレート(芝2040m、1着賞金180万豪ドル=約1億4180万円)が、22日(土)にムーニーヴァレイで行われ、オッズ1.8倍の1番人気に推されたウィンクス(牝5、父ストリートクライ)が、後続にレース史上最大となる8馬身差をつける、圧巻のパフォーマンスで優勝を飾った。
最大のライバルと目されていたのが、前走GIターンブルS(芝2000m)で2度目のGI制覇を果たしての参戦だったハートネル(セン6、父オーソライズド、5.0倍の2番人気)で、3番手につけた同馬を射程内に入れる5番手での競馬となったウィンクス。
3〜4コーナー中間でハートネルが動くと、ウィンクスもすかさず追走し、2頭が馬体を併せて4コーナーを回ったが、直線に向くとウィンクスが桁違いの末脚を発揮して優勝。このレース2連覇を達成するとともに、15年5月から継続している連勝を“13”に伸ばしている。
次走は、11月5日にフレミントンで行われるGIエミレイツS(芝2000m)の予定。
なお、コックスプレート出走段階で127だったウィンクスのレイティングが、8馬身差で制したコックスプレートでどこまで上積みされるかが、大きな焦点となっている。
(文:合田直弘)