「ファンタジーＳ・Ｇ３」（５日、京都）

　テンションを上げ過ぎない。陣営の意図が感じられるミスエルテの追い切りだった。２日、栗東ＣＷでビートフォーセール（２歳未勝利）を追走。折り合いに専念して直線で内に入れると、スッと伸びて４Ｆ５２秒２-３８秒０-１１秒６をマークした。２馬身先着を決めた力強い走りから、状態の良さが伝わってくる。

「半マイルからサラッと追っただけですが、動きは良かった。先週までしっかりと追えていますから」と池江師。「すさまじい動き」と師が評したのが２週前の追い切り。その後は精神面のコントロールに重点を置いた。

「かなりテンションは高いです。馬体もマイナスになると思う」。デビュー戦を持ったままで快勝した、怪物フランケルを父に持つ注目の逸材。無傷２連勝なるかは、自分との戦いとなる。