【東スポ杯2歳S】ブレスジャーニー豪脚見せた 出世レース制し重賞連勝

2016年11月20日 06:00

 大外から差し切ったブレスジャーニー

 「東スポ杯2歳S・G3」(19日、東京)

 この末脚は本物だ。2番人気のブレスジャーニーが外から鮮やかに首差差し切りV。素質馬がそろった出世レースを着差以上の強さで制し、サウジアラビアRCに続く重賞連勝を決めた。2着に4番人気のスワーヴリチャード。1番人気に推された良血ムーヴザワールドは、直線で切れ負けして3着。川崎競馬から転厩初戦の3番人気トラストは5着に敗れた。

 直線入り口。後方で抜群の感触に酔いしれながら、50歳のベテランは冷静にブレスジャーニーを馬場の外へ誘導した。ライバル勢よりワンテンポ遅れた仕掛けは自信の表れ。「手応え十分。“差せるな”という気持ちだった」と柴田善はクールに振り返る。1完歩ごとに差を詰め、最後はきっちり差し切り重賞連勝を決めた。

 道中はこれまで通り後方で脚を温存し、上がり3F33秒7の豪脚を披露した。「自分のリズムで運べた」と話す一方、「返し馬から気持ちが入り過ぎる。距離延長?馬に言い聞かせておきます」と成長を望んだ。厳しい言葉も来春のクラシックを見据えるがゆえ。初の9F戦を克服し、展望を開く勝利となったことは間違いない。

「ゲートの中に入れば落ち着くんだけど。次回の課題だね」と本間師も主戦と同様の考え。今後は厩舎で1週間ほど様子を見た上で決定するが、体質の弱さなどを考慮すれば、年内は無理をしない可能性もある。08年以降、勝ち馬から5頭のG1馬を輩出する出世レース。大きな飛躍へ向けて、さらに牙を研いでいく。

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