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【ジャパンC】世界1位はやっぱり強かった!カランダガン20年ぶり外国馬V アーモンドアイ超えのレコード決着制す

2025年12月01日 07:00

ゴール後に握手するカランダガンのバルザローナ(左)とマスカレードボールのルメール(カメラ・池内 雅彦)

◆第45回ジャパンC・G1(11月30日、東京競馬場・芝2400メートル、良)

 第45回ジャパンC・G1は30日、東京競馬場で行われ、世界ランク1位で唯一の外国馬カランダガン(バルザローナ)が直線のマッチレースを制し、2分20秒3のJRAレコードで勝利。6月のサンクルー大賞(フランス)からG1・4連勝を飾り、1着賞金と褒賞金の計約9億7000万円を手にした。外国馬の勝利は05年アルカセット以来20年ぶり、フランス調教馬のVは87年のルグロリュー以来38年ぶり2頭目となった。

 壮絶な競り合いで世界最強を証明した。カランダガンの勝ちタイム2分20秒3は、18年のアーモンドアイを0秒3上回るJRAレコード。完璧なエスコートで歴史的勝利を手にしたバルザローナは「完璧だった。ヨーロッパの最高の馬で日本一になれて誇り高い」と胸を張った。

 課題のスタートを決めると、外から上がってきたマスカレードボールの後ろに入り、ピタリとマーク。「ついていけばいい位置が取れると思っていた」と、1000メートル通過57秒6のハイペースのなか脚をためた。向こう正面ではカラ馬が外を並走する場面もあったが、チャンピオンホースのリズムは崩れず。抜群の手応えで直線を向くと、あとは1番人気馬との一騎打ちに向かうだけだった。

 外を併せて上がり、残り200メートルで完全に抜け出した2頭は一歩も譲らない叩き合いに。一度は相手が前に出たが、マークしていたぶんの余裕も生かし、ゴール前でグイッと伸びて頭差競り勝った。鞍上は「いいスポットを見つけられ、しっかりとスピードに乗せることができた」と満足げに振り返った。

 海外勢のジャパンC制覇は05年アルカセット以来20年ぶり。馬券内も06年3着のウィジャボードを最後に途絶えていたのだから、偉業というほかない。今年の凱旋門賞を同馬主のダリズで制したフランスの34歳は「輸送も順調にこなせるし、重馬場、軽い馬場を問わない。問題を感じたことがない」という欠点のなさがパートナーのストロングポイント。初の日本、大観衆のスタンド前発走でもイレ込むことはなく「リラックスしておとなしくしていた。楽しみながらレースに参加できた」というのだから、メンタル面の強さもずば抜けていた。

 フランス調教馬として38年ぶり2度目のJC覇者となった最強馬は、1着賞金5億円のみならず褒賞金300万ドル(約4・7億円)も獲得。馬主のザラ王女は「完璧な馬。来年に再び日本にくるのもオプションとしてあります」と連覇へのチャレンジも示唆した。セン馬の4歳。どれだけタイトルを積み上げていくのか。日本に衝撃を与えた歴史的名馬の物語は、ここからが本番かもしれない。(角田 晨)

 ◆カランダガン 父グレンイーグルス、母カラヤナ(父シンダー)。仏国のFグラファール厩舎所属のセン4歳。アイルランドのアガ・カーン牧場の生産。通算14戦8勝(うち海外13戦7勝)。総獲得賞金は約12億3068万円(うち海外約7億2690万円)。主な勝ち鞍は24年ノアイユ賞、オカール賞(いずれも仏G3)、キングエドワード7世S・英G2。25年サンクルー大賞・仏G1、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・英G1、チャンピオンS・英G1。馬主はアガ・カーン・スタッズ。

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