「レッドカーペットH・米G3」（24日、デルマー）

　14年オークス馬が異国の地でうれしい久々の美酒だ。米国に遠征中のヌーヴォレコルト（牝5歳、美浦・斎藤誠）が24日、デルマー競馬場で行われたレッドカーペットH・米G3に3番人気（10頭立て）で出走。トップハンデ55.5キロを背負いながら見事に差し切りを決め、海外4戦目で初勝利を決めた。

　道中はインの5番手で脚をため、直線で外へ。先に抜け出した1番人気のアルルを鼻差とらえた。「理想の展開。直線もうまくさばけた」とコンビを再結成した岩田が胸を張れば、斎藤誠師も「BCフィリー＆メアターフ（11着）では脚をためられなかったけど、きょうは本来の走りができたね」と15年中山記念以来、約1年9カ月ぶりのVに満足感を漂わせた。

　次走は香港ヴァーズ・G1（12月11日・シャティン）。引き続き岩田が手綱を取る。距離の違いこそあれ、昨年は香港Cでエイシンヒカリの2着に好走。馬場適性は証明済みだけに、海外重賞連勝のシーンも期待できそうだ。