11月23日から26日まで、英国のニューマーケットで開催されたタタソールズ・ディセンバーセール当歳セッションで、5頭上場されていたフランケル産駒のうちの1頭を日本人が購買し、日本でデビューすることになった。
購買されたのは、上場番号1000番としてセール3日目の25日にリングに登場した、母ハウスホールドネームの牝馬。G1カドラン賞(芝4000m)勝ち馬リーフスケイプを含めて、叔父に3頭の重賞勝ち馬がいて、祖母の姉に仏オークス馬のウィーミスバイト。近親には、14年の欧州3歳マイルチャンピオンのキングマンや、トップサイヤーとして活躍するオアシスドリームらがいるという、ヨーロッパの名門ファミリーの出身だ。
この馬を上場したニューイングランドスタッドのピーター・スタンレイ氏は「生まれたその時から、女王のような雰囲気のあった馬。これほど素晴らしい馬が出来るのならと、この馬の母親には来年もフランケルを付けたいと思っています」とコメント。
購買価格の35万ギニー(=約4930万円)は、この日のセッションで5番目の高値だった。今後はニューイングランドスタッドに戻り、しかるべき時季を選んで日本に渡ることになる予定となっている。
(文:合田直弘)