ケンタッキーダービーのプレップレース優勝馬、入線後に騎手が下馬、骨折が判明

2017年03月13日 11:15

 11日に米国・西海岸のサンタアニタで行われたG2・サンフェリペS(d8.5F)で、レース終了数秒後に、スポットライトに満ち溢れていた舞台が瞬時に暗転する大どんでん返しが起きた。

 ケンタッキーダービーヘ向けたプレップレースに指定され、1着50点、2着20点、3着10点、4着5点のポイントが設定されていた同競走で、オッズ1.8倍の圧倒的1番人気に推されたのが、ボブ・バファート厩舎のマスターリー(牡3、父キャンディライド)だった。

 15年のキーンランド9月市場で購買された馬だが、5日目の上場だった中、セッション3番目の高値となる42万5千ドルで購買されているから、当時から好馬体の持ち主だったことが窺える。

 2歳10月にサンタアニタのメイドン(d6F)でデビュー勝ち。続くデルマーのG3・ボブホープS(d7F)を勝って重賞初制覇。そしてロスアラミトスのG1・ロスアラミトスフューチュリティ(d8.5F)を7.1/4馬身差で圧勝してG1初制覇を果たし、2歳シーズンを終えている。

 そのマスターリーの今季の始動戦となったのがG2・サンフェリペSで、1コーナーの入り口でハナを奪った同馬は、直線に向くと後続を引き離し、最後は2番手以下に6.3/4馬身差をつける快勝。デビュー4連勝を飾った。

 ところが、である。

 ゴール直後、歩様に異常を感じたマイク・スミス騎手が下馬。馬運車に載っての退場となった同馬は、獣医師の診断を仰いだ結果、左前脚の踝骨を骨折していることが判明。戦線離脱を余儀なくされることになり、ケンタッキーダービー戦線は西海岸の主役を失うことになったのである。

 完治までどれだけ時間がかかるか、現段階では不明。1日も早い戦線復帰が待たれるところである。

(文:合田直弘)

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