朝日杯FSは牡馬を差し置き、1番人気の支持を受けたものの、4着に敗れたミスエルテ(栗東・池江泰寿厩舎)。前走後は放牧に出されて、3月14日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩。今朝30日は桜花賞(4月9日・阪神芝1600m)に向けた1週前追い切りを行っている。

　朝一番のCWコースで川田将雅騎手が跨って、シルバーポジーとの併せ馬。馬場入り前が少しチャカついていたので、道中の折り合いが気になっていたが、その点は問題なし。いざ走り出すと集中できているように見える。

　ただ最後の直線は残り300mの地点で自然と前を追い抜く。このあたりがタメを利かせて走るということができていないようにも思えるだけに、前走のような走りをイメージするが、時計は6F82.7〜5F67.8〜4F53.5〜3F39.5〜1F12.2秒と終いしっかり。調教量が必要ないタイプであることは間違いないが、もう少し緩急のついた走りが見られるとレースでの瞬発力につながるような気がする。

(取材・写真：井内利彰)