ラブリーデイの近親、ホーリーレジェンドがデビュー予定/関東メイクデビュー情報

2017年06月05日 18:00

近親にラブリーデイやクーデグレイスなどがいるホーリーレジェンドが日曜日にデビュー予定(撮影:竹之内元)

 先週のメイクデビューはロードカナロア、ノヴェリストなど新種牡馬の産駒が初勝利を挙げたが、今週も楽しみなメンバーが揃っている。

◆トーセンアンバー(牝、父ディープインパクト、母ワルツオブキャット、美浦・菊沢隆徳厩舎)

 母はホッカイドウ競馬(門別)で4勝。その異父姉に仏4勝、米G1・アメリカンオークス招待S2着、米G1・デルマーオークス4着のSatan's Circusがいる。4月5日にゲート試験をパス。その後は牧場で乗り込み、5月に入ってから再入厩した。先々週の25日に横山典弘騎手を背に併せ馬で時計を出し、先週の6月1日には芝コースをキャンターで1周してからハロー明けのウッドチップコースへ。楽な感じで自己ベストの好タイムをマークしており、豊富な運動量をこなしている調教過程には好感を抱く。

「速いところを乗ってもケロッとしているし、この時期の2歳馬にしては体力満点。普段は穏やかにしているけど、走らせればシャキッとするし、スイッチが入るとグンと行く。今のところはコントロールも利いているし、ゆったりと走ることを覚えさせていきたいですね」と菊沢隆徳調教師。6月11日、東京の芝1800mか芝1600m(牝馬)を横山典弘騎手で予定している。

◆ホーリーレジェンド(牝、父アイルハヴアナザー、母セイングレンド、美浦・栗田博憲厩舎)

 バブルガムフェロー産駒の母は芝で4勝。叔母にクーデグレイス(ローズS3着、秋華賞4着)、いとこにラブリーデイ(G1・2勝=宝塚記念、天皇賞・秋)がいる。坂路で4F52秒台を連発するなど活発な走りを見せており、年長馬と併せても互角の動きで気配の良さが目につく。「ちょっと気難しそうなところがあるけど、これだけ動けているのを見ると潜在的な能力は高そう。他との比較はできないけど、入厩してからも順調に乗り込むことができているし、いい仕上がりで送り出せると思う」と栗田博憲調教師。6月11日、東京の芝1600m(牝馬)を内田博幸騎手で予定している。

◆リープフラウミルヒ(牝、父ステイゴールド、母ピノブラン、美浦・相沢郁厩舎)

 クロフネ産駒の母はダートで2勝。叔父に重賞2勝(京成杯、セントライト記念)のフェイトフルウォーがいる。5月13日に入厩し、翌週の19日にはゲート試験をパス。31日の追い切りはウッドチップコースで5Fから時計を出し、古馬の胸を借りてビシッと負荷を掛けた。「小柄な牝馬だけど、前進気勢があるし、しっかりと反応できていた。イメージ的には同じステイゴールド産駒のペルソナリテ(現2勝=新馬勝ち、ダリア賞)と似たタイプ。いいところがありそう」と相沢郁調教師。6月11日、東京の芝1600m(牝馬)を石川裕紀人騎手で予定している。

◆ジナンボー(牡、父ディープインパクト、母アパパネ、美浦・堀宣行厩舎)

 遊び心のあるネーミングの通り、牝馬3冠などG1を5勝した母の次男として注目を集める良血。4月28日にゲート試験をパスし、そのまま在厩して追い切りの本数を重ねてきた。「普段から我の強さを出すようなところがあるけど、順調に乗り込んできて仕上がり自体は良さそう。血統的にも素材はいいし、うまく気性面をコントロールできるかどうかがポイントになってくると思います」と厩舎サイド。今のところ、6月10日と11日に組まれている東京の芝1400mと芝1800mあたりを視野に入れているが、使うかどうかは今週の追い切り次第で判断されるようだ。

◆レピアーウィット(牡、父ヘニーヒューズ、母ランニングボブキャッツ、美浦・堀宣行厩舎)

 こちらもアジアエクスプレス(重賞2勝=朝日杯FS、レパードS)の全弟として注目の1頭。2016年のセレクトセール1歳セッションに上場され、1億5120万円(税込)の値を付けた。5月5日にゲート試験をパス。同じく在厩して乗り込んできた。「大型馬のわりに仕上がり自体は良さそう。筋肉質で迫力のある馬体。兄のように芝、ダートを問わずに走れそうだし、血統的にも期待は大きいです」とのこと。

 ジナンボーと同様、6月10日と11日に組まれている東京の芝1400mと芝1800mあたりを視野に入れており、2頭を使い分けるかどうかも含め、最終的には今週の追い切り次第で判断されることになりそうだ。なお、どちらの番組も鞍上にはM・デムーロ騎手を手配している。

◆ファストアプローチ(牡、父Dawn Approach、母ジョリージョコンド、美浦・藤沢和雄厩舎)

 先週も紹介したが、藤沢和雄調教師の判断で予定を延ばすことになった。先週の5月31日には芝コースで追い切られたが、「順調に乗り込んできて動き自体は悪くないけど、大きな馬だし、もう少し乗り込んで使うことにした」とのこと。6月4日には坂路で4F56.0-40.5-26.1-12.6のタイムを出している。再度、今週の追い切りを確認した上で使うかどうかをジャッジすることになりそうだ。6月10日、東京の芝1400mを戸崎圭太騎手で予定しているが、場合によっては翌週まで待機する可能性もある。

(取材・写真:竹之内元)

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