宝塚記念(6月25日・GI・阪神芝2200m)に向けて1週前追い切りを消化したサトノクラウンをはじめ、堀宣行厩舎から今週出走する各馬について、森調教助手のコメント。

■宝塚記念1週前

サトノクラウン(牡5)M.デムーロ騎手
「今日(6/15)の追い切りは併せた馬に遅れましたが、時計的にはしっかり動けていて負荷もかかっています。併せた相手の方をしっかりめにやりたかったので、遅れ自体は問題なく、順調に調整できています。ただ状態の良かった大阪杯(GI・6着)に比べると、全体的に少し硬さがあるのですが、今日追って変わってきそうです。

　前走の大阪杯は力は出してくれたと思いますが、2000mの適性がある馬にスピードで負けてしまった感じがします。スピード面を考えると、2400mくらいが良さそうですね。広いコースでゆったりした流れの方が良いですが、今回は距離が1ハロン延びますし、内回りコースでも大丈夫ではないかと思います。渋った馬場は苦にしないタイプなので、馬場が重くなっても問題ないでしょう」

■今週の出走馬

6月17日(土)

●東京12R　3歳以上500万下・ダ1600m
ソレイユドパリ(牡3)内田博幸騎手
「前走(3歳未勝利)は初ダートでしたが、内容も時計的にもとても強い競馬でした。今回は中2週になりますが、中間も順調です。休み明けを1度使って状態は上向きですし、昇級戦ですが通用すると思います。好勝負を期待したいですね」

6月18日(日)

●東京4R　3歳未勝利・芝1800m
ヴェリタブル(牝3)藤岡佑介騎手
「前走の未勝利戦(4着)は初出走で少し出遅れましたけど、最後は良い脚を使っていますし、未勝利を勝つ力はありそうです。1800mくらいまでは守備範囲でしょう。中1週で使いますので、競馬に行ってイライラしなければと思います」

●東京9R　青梅特別　3歳以上1000万下・ダ1600m
レインオーバー(セン6)田辺裕信騎手
「出遅れ癖がついていて、前走(稲村ヶ崎特別・1000万下・8着)も出遅れてしまい、道中大外を回したのでラストで一杯になったのは仕方ないとは思います。今回は目先を変えてダートを使いますが、やはりスタートが鍵になるでしょう」

●阪神10R　灘S　3歳以上1600万下・ダ1800m
ストロングバローズ(牡4)川田将雅騎手
「降級戦になりますが、右回りのダート1800は得意ですし、条件は良いと思います。1度使って状態は上向いているので、前走(オアシスS・OP・16着)より走れるとは思いますが、体も含めて追い切りの動きに反応の鈍さがありましたので、去年の良かった頃に比べると少し足りない感じもします」

●阪神11R　米子S　3歳以上OP・芝1600m
ベルキャニオン(牡6)福永祐一騎手
「前走(湘南S・1600万下)は、久々にすごく強い内容で勝ってくれました。変わらず良い状態を維持しています。昇級戦になりますが、以前オープンで走っていたので問題ないでしょうし、得意のマイルなので好勝負ができると思います」

(取材・写真：佐々木祥恵)