小倉芝1200mに縁がある血統のエイシンテースティがデビュー/関西メイクデビュー情報

2017年07月24日 18:00

7月29日(土)小倉芝1200mでデビュー予定のエイシンテースティ(撮影:井内利彰)

 関西ブロックは小倉競馬が開幕。メイクデビューは芝1200mが中心に組まれており、もっと長い距離を使いたい馬にとっては、新潟遠征というのが視野に入ってくる。

 ただ、昨年の新潟開幕週で行われた新馬戦の芝1400mは2頭、芝1400m(牝)は8頭の除外馬がそれぞれ出ている。新馬戦に関しては、自ブロック制ではないため、栗東所属だからといって除外される確率が高いわけではないが、1400m、1600mあたりを使いたい馬にとっては、まず抽選との戦いということになるかも知れない。

【7月29日(土) 小倉芝1200m】

◆エイシンテースティ(牝、父ダイワメジャー、母エーシンリターンズ、栗東・野中賢二厩舎)

 母は現役時代にアパパネが勝った桜花賞で3着など、芝では5勝を挙げている。祖母エイシンサンサンは小倉3歳S(現小倉2歳S)で重賞を勝っているので、小倉芝1200mには縁がある血統といってよいだろう。

 中間の調教は栗東坂路で15-15程度、CWコースでも速い時計は出ていない。しかし「意図的に長めから速い時計は出していません。3Fしっかりと時計を出すスピード調教をやっているので」と野中賢二調教師はきっぱり。7月20日のCWでは、レースで騎乗予定の武豊騎手が跨って3歳未勝利を追走して、きっちり同入している。あとは実戦でどんな走りを見せてくれるかといったところだろう。

◆ロンス(牝、父スウェプトオーヴァーボード、母アイコチャン、栗東・松永昌博厩舎)

 母系には平地のファルコンS、障害の新潟ジャンプSと重賞を制したエーシンホワイティ(父サクラバクシンオー)がいる血統。スウェプトオーヴァーボード産駒といえば、昨年のスプリンターズSを制したレッドファルクスがいるようにスプリント実績がある種牡馬。よって本馬に関しても、そんなイメージで注目していたが、7月20日の追い切りを見ていると、距離幅の広い活躍も期待したくなる動き。

 初めてのCWコースで6Fからの追い切り。行きたがる素振りを見せても不思議ないところだが、きっちり折り合って余裕のある走り。最後も余力ある感じで、時計は6F82.2〜5F66.1〜4F51.2〜3F38.0〜1F12.9秒。数字的には水準以上と評価できる。ひょっとしたら、1200mでは距離が短いくらいかも知れないが、デビュー戦から注目してみたい。

【7月30日(日) 小倉芝1200m】

◆クーファエラン(牝、父オルフェーヴル、母ウインアンジェラス、栗東・浅見秀一厩舎)

 半姉クーファナインは小倉芝1200mの未勝利戦で勝ち上がり、続くフェニックス賞も勝っている。父オルフェーヴルは今年の新種牡馬だが、クリノクーニングが函館芝1800mで新馬勝ちを決めている。

 本馬は6月23日にゲート試験に合格しているが、その後のゲートからの調教で2F続けて11秒台というラップを計時。7月16日の栗東坂路では4F51.8秒をマークしており、いかにも新馬戦向きの動きを見せている。実質、数字的に評価できる追い切りはこの2本だが、これだけ動けば十分。よほどのことがないかぎり、結果を残す走りを見せることができそう。鞍上は武豊騎手が予定されている。

【7月30日(日) 新潟芝1400m(牝)】

◆ヤエノグラフ(牝、父ロードカナロア、母シーカーマ、栗東・安田隆行厩舎)

 安田隆行厩舎のロードカナロア産駒といえば、中京芝1600mで鮮やかなデビュー勝ちを決めたトロワゼトワル。それに続く新馬勝ちを狙うべく、デビューの地を新潟に求めての遠征。

 ゲート試験合格後に一旦放牧に出されたが「短期間でしたが、しっかり成長してくれましたね」と安田隆行調教師。7月12日の栗東坂路では4F52.9秒の時計をマーク。7月19日のCWコースでは次週デビュー予定のトウカイオルデンと併せて、ラスト1F12.0秒と終いしっかりした動きを見せた。仕上がり状態に関しては、ほぼ万全といってよいだろう。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。

(取材・写真:井内利彰)

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