アーモンドアイは調教の気配も抜群でスピードもありそう(撮影:竹之内元)
先週の新馬戦は今年のダービー馬レイデオロの全弟レイエンダが持ったままで快勝、ハヤブサマカオーが逃げて大差勝ちを決めるなど今後が楽しみな馬が多く出走していたが、今週はどのようなパフォーマンスを見ることができるだろうか。
◆アーモンドアイ(牝、父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、美浦・国枝栄厩舎)
サンデーサイレンス産駒の母は2006年のエリザベス女王杯を繰り上がりで勝ち、オークス2着、秋華賞3着などGI戦線で活躍した。7月27日にはウッドチップコースで古馬を相手に追い切られ、3頭併せの真ん中で同入。気配は抜群だ。
「気性的に敏感というか、ちょっと気持ちが入り過ぎてしまうようなところもあるけど、いいスピードがありそうだし、そのあたりをコントロールできればいいんじゃないかな。動き自体はいいし、走ってきそうな感触はある」と国枝栄調教師。8月6日、新潟の芝1400mをC・ルメール騎手で予定している。
◆カーボナード(牡、父ディープインパクト、母ディアマンティナ、美浦・栗田徹厩舎)
毎日王冠とエプソムCを勝ち、天皇賞・秋2着など重賞戦線で活躍したダークシャドウの従兄弟。祖母の全兄にはGreen Desertがいる。ひと追い毎に反応が良化しており、仕上がり自体は順調そうだ。
「すぐにゲート試験を受かったし、しっかりと乗り込めました。背が低くて見た目の体つきはコロンとしているけど、走らせてみるとフットワークがいいですね。そのあたりはディープ産駒らしいところだと思います」と栗田徹調教師。8月5日、新潟の芝1600mを岩田康誠騎手で予定している。
◆マイネルプリンチペ(牡、父ステイゴールド、母マイネプリンセス、美浦・畠山吉宏厩舎)
アグネスデジタル産駒の母はオープン勝ち(ターコイズS)を含め、通算5勝。伯父に2004年の共同通信杯を制したマイネルデュプレがいる。先週、先々週とウッドチップコースで負荷をかけており、ひと追い毎に態勢を整えてきた。
「1週前に併せた相手は未勝利馬だけど、追走して先着したように上々の動き。乗り手は背中がいいと言ってくれているし、ゆかりの血統なので期待しています」と畠山吉宏調教師。8月5日、新潟の芝1600mを柴田大知騎手で予定している。
◆ロックディスタウン(牝、父オルフェーヴル、母ストレイキャット、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)
異父姉に2015年のクイーンCを制したキャットコイン、2009年のファンタジーSを制したタガノエリザベートがいる。現4歳の異父姉ワンブレスアウェイもオープン入りを果たした。母の半弟(叔父)にはゼンノロブロイがいる。7月27日にはウッドチップコースで初めて本格的に追い切られ、5F66秒台を計時。先行していた古馬に道中で追いつき、前評判の高さ通りに素質の片鱗を見せた。
「お姉ちゃんはカイバの食いが細かったけど、しっかりと食べてくれているし、馬格も違いますね。気性的には似たところがあるけど、こちらのほうが調教も乗りやすいし、十分に仕上がっている感じ。初戦から動けそうな態勢は整っていると思います」と佐々木調教助手。8月6日、新潟の芝1800mをC・ルメール騎手で予定している。
(取材・写真:竹之内元)